2020.1月号vol.58

痛風とイクラの関係

クリスマスやお正月など美味しい食事のイベントが多く、体調を考えて食事制限をされた方もいたのではないでしょうか?

美味しい食事に関係する病気といえば「痛風」ではないでしょうか?

痛風は、血液中の尿酸が増加して関節内に尿酸の結晶をつくり、足の指などに激しい痛みを感じる関節炎を起こす病気です。

私は以前に尿酸値が上昇し、痛風の一歩手前までいった経験があります。痛風になると美味しい食事の摂り過ぎ、ビールの飲み過ぎ、魚卵の食べ過ぎなどと言われますが、少し誤解があるようです。

痛風の原因となる「尿酸値の上昇」は、飲食だけではなく、遺伝的要因やストレス、薬剤の影響、腎機能低下や血液の病気が影響することもあります。

痛風の原因となる「尿酸値の上昇」の要因となる『プリン体』は魚卵に多く含まれていると言われていますが、魚介類を比較すると、食材100gあたりのプリン体は、

【いわし:約210mg】【エビ:約195mg】【マグロ:157mg】で「いくら」は約3.7mgしか含まれていないため、痛風への影響は少ないと言えます。

また、尿酸値を抑えるためには、ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動が有効です。