治療ができず抜歯になる歯根破折②
では、どのような歯が歯根破折リスクが高いのでしょう。
歯根破折のリスクが最も高い歯は、神経を失っている歯です。
ご存知のように、神経には痛みや温度を伝える役割がありますが、歯の中には神経と共に血管も通っており、その血管を流れる血液が歯に大切な栄養を届けるという重要な役割があります。
歯の神経を取るということは、神経だけでなく血管も同時に失うことになり、その結果、歯には栄養が届かず、その歯は脆く弱くなってしまいます。
弱くなってしまった歯は、日常生活の「噛む」「くいしばる」などの負担に耐えることができないため、歯が破折してしまうリスクが上がってしまいます。
また、歯ぎしり・くいしばりのほか、咬み合わせに問題がある場合も歯根破折のリスクは上がってしまうため、就寝時のマウスピースの活用が効果的な場合もあります。
歯根破折から歯を守るためにも、歯を守ための歯磨きと定期検診によって、歯とお口の環境を正しく維持していくことが大切です。