2022.12月号vol.93

五節句を振り返って

今年の月形通信では、度々、大切な日本の文化である節句についてご紹介してきました。

皆さんは、全ての節句を覚えていらっしゃいますか?

節句は、中国の「奇数が重なる日はめでたい」という思想が奈良時代に伝わったもので、江戸時代に現在の五節句が誕生しました。

節句は、季節の変わり目に無病息災・豊作・子孫繁栄などを願って、お供えものをしたり邪気払いを行ったりする行事です。

五節句には、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽がありますが、1月以外は同じ奇数が重なる日になっています。

1月1日の元旦は、別格とされているため、1月は7日が節句に取り入られています。

1月7日の人日や9月9日の重陽は、近年では知らない人も多いようですが、それぞれの節句には、それぞれの風習や過ごし方がありますので、たまには節句に習って過ごしてみても良いかもしれません。

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2022.11月号vol.92

治療ができず抜歯になる歯根破折②

では、どのような歯が歯根破折リスクが高いのでしょう。

歯根破折のリスクが最も高い歯は、神経を失っている歯です。

ご存知のように、神経には痛みや温度を伝える役割がありますが、歯の中には神経と共に血管も通っており、その血管を流れる血液が歯に大切な栄養を届けるという重要な役割があります。

歯の神経を取るということは、神経だけでなく血管も同時に失うことになり、その結果、歯には栄養が届かず、その歯は脆く弱くなってしまいます。

弱くなってしまった歯は、日常生活の「噛む」「くいしばる」などの負担に耐えることができないため、歯が破折してしまうリスクが上がってしまいます。

また、歯ぎしり・くいしばりのほか、咬み合わせに問題がある場合も歯根破折のリスクは上がってしまうため、就寝時のマウスピースの活用が効果的な場合もあります。

歯根破折から歯を守るためにも、歯を守ための歯磨きと定期検診によって、歯とお口の環境を正しく維持していくことが大切です。

2022.11月号vol.92

治療ができず抜歯になる歯根破折①

歯が割れてしまったり、欠けてしまったという経験をされたことはありますか?

硬いものを噛んだり、何かにぶつかった衝撃などで、歯が割れる・折れる・欠けることを歯冠破折(しかんはせつ)と言います。

歯冠破折とは別に「歯根破折(しこんはせつ)」というケースもあり、これら破折は、3番目に多い歯を失う原因でもあります。

歯根破折は、歯の根にヒビが入ってしまったり、割れてしまった状態になっており、多くの場合は、抜歯(歯を抜く)治療になってしまいます。

通常、歯の根は歯ぐきに覆われており、肉眼で歯根破折を見つけることは難しいため「歯が痛む」など、むし歯と思って受診して「歯根破折」と診断されることも多くあります。

歯冠破折と違い、治療が難しく、歯を抜くことになる歯根破折から、歯を守っていくことが重要です。

2022.11月号vol.92

親子で参加マラソン大会

10月9日(日)は、秩父別町で開催された「第11回秩父別産新米普及マラソン大会」に息子と2人で参加しました。

このマラソン大会は、秩父別町産の新米「ゆめぴりか」をたくさんの人に知ってもらおうと2011年から始まりました。

新型コロナウイルス感染予防のため、ここ数年は中止となっていましたが、ハーフマラソンのコースを新たに加えて3年ぶりの開催となりました。

私たち親子は、1kmコースの親子ペアの種目で参加しました。

息子は、これまで1kmの距離を走り続ける経験は少なく、途中は疲れた様子も見せていましたが無事に2人でゴールすることができました。

大会ゲストには、オリピックメダリストの有森裕子さんも登場し、たくさんの参加者が集まりました。

今年も残り少ない季節になりましたが、良い思い出をつくることができました。

2022.10月号vol.91

来月いよいよワールドカップ開幕

来月、11月21日は、2022年サッカーFIFAワールドカップ・カタール大会が開幕します。

普段、あまりサッカーを観ることがない方でも、ワールドカップでは日本代表を応援するのではないでしょうか。

今回のワールドカップは、初の冬季開催となります。

開催地となるカタールと日本の時差は6時間で、おそらく試合開始時間は、5パターンになるようです。

日本の予選グループには、ドイツやスペインといった優勝候補にも名前が上がる2チームがいることから、かなりの苦戦が予想されます。

前大会で、日本はベルギーに悪夢のような逆転負けをしてしまいベスト8を逃しました。

海外で活躍する選手も多いことから、日本の決勝トーナメント進出を願って応援したいと思います。

2022.10月号vol.91

シリーズ⑤歯周病と全身疾患 ~早産~

歯周病が、全身の健康に与える影響についてお伝えしているシリーズですが、今号は「歯周病と早産の関係」です。

早産や低体重児の出産には、喫煙や妊婦さんの年齢なども関係していますが、それらの要因よりも歯周病が大きな影響を与えていることが報告されています。

出産時の陣痛は、プロスタグランジンという物質の分泌が体内で高まることで起きますが、このプロスタグランジンの分泌を促進させるのがサイトカインという物質です。

歯周病菌などの細菌が血液に侵入し、炎症を起こすことでサイトカインが増え、それが刺激となってプロスタグランジンが分泌され、陣痛が早い段階で引き起こされる場合があります。

歯周病は、細菌によって歯ぐきが炎症を起こしている状態で、進行すると炎症性サイトカインが産生され血液を介して全身へと送られます。

妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化により、歯周病だけでなくムシ歯もできやすい状態でもあるので、妊娠前、または妊娠中でも歯科医院で検診を受け、適切な予防や治療につなげることが大切です。

2022.10月号vol.91

認知症予防につながる生活習慣

月形通信(5月号vo.86)では、正しい歯の噛み合わせとアルツハイマー型認知症の関係についてお伝えしました。

認知症と生活習慣には、深い関わりがあることをご存知でしょうか?

厚生労働省の調査では、日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計されており、65歳以上の5人に

1人が認知症と診断されています。

また、糖尿病になると認知症の発症する確率は、通常の4.6倍というデータもあることから、脳の糖尿病とも言われます。

認知症を予防するための大きな取り組みはなく、生活習慣病の予防対策を実践することが大切です。

認知症予防につながる生活習慣では、適度な運動と十分な睡眠、

栄養バランスの摂れた食事が基本になります。

糖質や塩分を控え、青魚、野菜、果物、大豆、オリーブオイル、

コーヒー、緑茶も予防に有効です。

また、過度なストレスや飲酒、喫煙は、認知症リスクを上げてしまいます。

認知症予防には、新しい体験を生活に取り入れることや、料理など同時に複数の作業をすることも効果的なため、新しいことへの挑戦や取り組みをはじめてみてはいかがでしょう。

2022.9月号vol.90

むし歯になりやすい生えはじめの歯

親にとって子どもの健康は何より大切なことと思います。

病気やケガは治ることが多いですが、歯は失ってしまうと取り戻すことができません。

子どもの乳歯は、成長とともに抜け、やがて永久歯に生え変わりますが、やがて抜ける乳歯であっても、むし歯を予防するための歯磨きや定期検診が大切になります。

むし歯になったときは、治療だけでなく、経過を観察するなど適切な処置が健康な永久歯へと繋がります。

乳歯は、一般的に下の前歯から生え始め、2歳半~3歳頃までに全て生え揃います。

乳歯に限らず、歯の生え始めの歯は、むし歯になりやすいため、毎日の歯磨きでは、生えてきた歯のほか1本1本を優しく丁寧に磨くことに注意しましょう。

2022.9月号vol.90

シリーズ④歯周病と全身疾患 ~誤嚥性肺炎~

誤嚥性肺炎は、誤嚥(ごえん:食べ物や唾液が気道に入ること)がきっかけになって、主にお口の中の細菌が肺に入り込んで起こる肺炎です。

食事中だけではなく、就寝中にもだ液が気管に入り込むため、自覚症状がない方も多いのが特徴の一つで、高齢者の肺炎の75%は、『誤嚥(ごえん)』に関連しているとも言われています。

歯は、一本一本に役割があるため、一本でも失った場合には、経過観察を含めた適切な診察・治療を受け、噛み合わせや咀嚼(そしゃく)、飲み込むなどのお口の機能を守ることが誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

また、毎日の歯磨きで、フロスや歯間ブラシを使用した口腔ケアや、定期的に歯科医院でお口のメンテナンスを受けることが、お口の中の細菌を減らすことになります。

正しい口腔機能をいつまでも守り続けることや、お口の中の細菌を減らすことが全身の健康を守ることにつながります。

2022.9月号vol.90

つきがたキッズフェスと花火大会

8月10日(水)に樺戸博物館本館・農業研修館前にて開催された「つきがたキッズフェス」と、同日の夜に月形中学校で開催された「花火大会」に行った方も多いのではないでしょうか?

つきがたキッズフェスは、商工会青年部が中心となって企画し、ほかの団体からの協力もいただき開催することができました。

つきがたキッズフェスでは、小学生による迫力のある樺戸太鼓の演奏やくじ引き、輪投げ、スマートボール、花火の無料配布など、色々なイベントもあったので、お祭りのように喜ぶ子どたちの笑顔が印象的でした。

天候にも恵まれ、花火大会も無事に開催できたことに安心しています。

新型コロナの収束が未だに見通せなく、今年も夏祭りの開催を見送るかたちになりましたが、少しでも町民の皆さんの気持ちが明るくなるようなイベントを開催されたことを嬉しく思います。

多くの子ども達と親御さんが来場してくれたことで、大盛況となり、イベント関係者も大喜びの1日となりました。