2018.11月号vol.44

一本の歯を失ってしまったときの治療

皆さんは、人の歯は何本あるのかご存知でしょうか?

人の歯は、通常「親知らず」を入れると32本あり、親知らずを全て抜いている方は28本になります。

それだけたくさんの歯があるなら、一本くらい無くても問題ないだろうと考えてしまう方もいらっしゃいますが、それぞれの歯には役割があり、また一本の歯がないことでお口全体に影響を与えることもあります。

一本の歯を失った場合には、固定式の「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」、「インプラント」の3つの治療法から選択することになります。

固定式の「ブリッジ」は、前後の歯を削りしっかり固定する治療のため、違和感も少なく、噛む力も維持しやすい治療です。

取り外し式の「部分入れ歯」は、歯をほとんど削らずに出来ることや、将来ほかの治療に移行しやすい治療ですが、固定するバネ(金具)が見えてしまったり、強く噛むことが難しいこともあります。

特殊な治療の「インプラント」は、本来の歯に近い感覚を得ることができますが、手術や適応を判断するためには特殊な診断が必要になり、治療費も比較的高額になります。

歯を失い始めるのは、40代・50代からが最も多く、「奥歯」から歯を失っていく場合がほとんどです。

歯を失わないためにも、出来るだけ早くから歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることが効果的ですが、歯を失ってしまった場合には、患者様のお口の状態や失った歯の部位、患者様の生活を含めて話し合い、治療法を選択していきます。

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2018.11月号vol.44

『目標を持つ』という健康法

秋も深まり寒い日も多くなりましたが、体調は崩されていませんか?体調を管理していく健康法には、今の健康を維持していく「守りの健康」と、体力や免疫力を向上させるための「攻めの健康」の2つがあるそうです。

2008年に75歳でエベレスト登頂を達成したプロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんは、健康法について多くの執筆もされています。

その三浦さんも、60歳を迎えようとしている頃は健康が大きく崩れていました。

三浦さんは、60歳を前に冒険家を引退したあとは、暴飲暴食を繰り返し、運動もしない生活を送っていたそうです。

その後、高血圧、糖尿病など多くの生活習慣病を患い、担当医師からは「余命3年」という警告も受けたことがあったようです。

その頃、99歳の父親がスイスのモンブランという山をスキーで滑るという目標を聞いた三浦さんは、自分も大きな目標に向かっていこうと決意してエベレスト登頂を目指し、見事達成しました。

「大きな目標を持つ」というのも、健康法の一つなのかも知れません。私も、この通信をお渡しする前の10月28日に帯広で開催される「フードバレーとかちマラソン大会」という目標に向けて頑張りたいと思います。

2018.10月号vol.43

正しい歯磨きで知覚過敏予防

7月に月形小学校低学年に毎年恒例の歯磨き教室を行いました。

歯磨きは、ムシ歯や歯周病を予防し、健康なお口を維持するためにも大切ですが、正しい歯磨きをしないと知覚過敏症を引き起こす原因になる場合もあります。

知覚過敏症の症状は、冷たいものや熱いものを飲食したときに『キーンッ!』という、しみるような刺激を歯に感じます。

知覚過敏症は、日本人の4人に1人が経験するというデータもあるほど身近な症状で、原因は「歯ぎしり」や「歯周病」のほかに、『歯磨き方法』があります。

歯磨きのときに、歯や歯ぐきを強く磨き過ぎることで、歯の表面のエナメル質を破壊してしまい、刺激が神経に伝わりやすくなってしまいます。

軽度の知覚過敏症は、自然に改善することもありますが、歯科医院でエナメル質を失ってしまった箇所をコーティングする処置をすることで改善することが出来ます。

歯ブラシは、歯磨き用と合わせて、歯ぐきや舌を磨くための粘膜磨き用の柔らかい歯ブラシを使用することをオススメします。

2018.10月号vol.43

歯磨き・歯ブラシの歴史

皆さんが、食後などに毎日している歯磨きの歴史をご存知でしょうか?今では何となく当然のようにされている歯磨きの歴史の始まりは、意外に古くから習慣化されていたと言われています。

最も古い歴史では、紀元前5千年のバビロニア帝国(現在のイラク南部)で、食前に麻を使って歯を磨いていたという記録があります。

また、歯ブラシのルーツでは、紀元前3千年のエジプトで、小枝の先をボソボソにして歯を磨き、ハーブなどを使用して口臭を防いでいたそうです。

仏教の開祖であるお釈迦様は、「歯木(しぼく)」という木の枝を使った歯磨きを弟子たちに伝えたと言われています。

お釈迦様は、体臭や口臭は心身の乱れと考えていて、特に口臭には敏感であったため、現在でも口臭を消すことを仏事として行うお寺もあるそうです。

日本で歯磨きが普及したのは、江戸時代になってからで、当時は柳や竹の先をボソボソにして使っており、歯ブラシが誕生したのは、大正3年のことです。

人が歯磨きを習慣にしてから、歯ブラシが誕生するまでには長い歴史がありました。

2018.10月号vol.43

北海道胆振東部地震

9月6日に発生した「北海道胆振東部地震」が起きてから、約1ヶ月が経とうとしています。

北海道の全域で停電になった為、仕事や生活に大きな影響を受けた方も多いかったと思います。

当院は7日から診療を行いましたが、月形町は停電が回復した後も電話の通信障害もあり患者さんとの連絡に苦慮致しました。

私の家でも、地震によりタンスが倒れるなどの被害がありました。

また、多くの方が経験されたと思いますが、食料や日用品の補給のため長い時間お店に並ぶなど、普段の生活では考えもしなかった体験をしました。

私は、気持ちのどこかに「北海道は大丈夫」という思いがあり、防災グッズや備えもほとんどなく、今回のことは考えを改める大きな機会となりました。

震災が起きたときは、落ち着いた行動と行動の優先順位、そして何より「来るかもしれない。」という気持ちを忘れずに普段から十分な対策をとることが大切ということを身を持って学びました。

大きな被害に遭われた皆さまには、謹んでお見舞い申し上げます。

2018.9月号vol.42

見えない大きなムシ歯とムシ歯の再発

歯医者さんを受診し、その後の診断結果で「歯の神経を取る治療」になってしまったことや、「以前治療をした歯が再びムシ歯」になっていたという経験はありませんか?

当院にも、度々そのような患者様が受診されています。

特に、「歯の神経を取る治療」になる場合には、見た目には小さなムシ歯に見える場合もあるため、診断結果に驚かれる患者様がいらっしゃいます。

なぜ小さく見えるムシ歯が、神経を取るほどの状態まで進行してしまっているのか?疑問を持つ患者様も多いと思います。

見た目には小さなムシ歯に見えますが、歯の内部ではムシ歯菌が広がり「見えない大きなムシ歯」になっていることがあります。

このような症状の場合、ムシ歯菌の進行具合によっては、神経を取る治療や、実際には大きなムシ歯のため治療期間が長くなってしまうこともあります。

また、「以前治療をした歯が再びムシ歯」になってしまうことも珍しくありません。

ムシ歯の治療は、ムシ歯菌に感染してしまった部分を削り取り、詰め物(つめもの)や、被せ物(かぶせもの)によって歯を修復します。皮膚や内臓などは、治療をすると「治癒」しますが、歯は治癒することはないので治療をしても正確には「修復」になります。

「修復した歯」には、天然の歯と修復部分に隙間や段差が生まれやすく、そこに汚れが溜まることで細菌が繁殖するため、再びムシ歯になってしまう可能性は高くなります。

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歯を一本でも治療したあとは、これまで以上にムシ歯にならないための取り組みが大切です。

毎日の歯磨きに加えて、定期的に歯医者さんでお口のクリーニングを受け、お口の中を衛生的な環境にしていくことがムシ歯予防につながります。

ムシ歯は感染症のため、放置していても進行が止まることはありませんので、「ムシ歯かな?」と感じた時には、早めに受診されるか、定期的に歯科検診を受けてムシ歯を予防していくことが大切です。

2018.8月号vol.41

訪問診療(往診)日記

先日、通院が困難なため過去にも訪問診療をさせていただいた患者さんからご連絡があり、訪問診療(往診)に行ってきました。

食後に入れ歯を洗おうとしたとき、誤って入れ歯を落としてしまい破損してしまったということでの訪問診療でした。

訪問診療は、事前に患者さんのお口がどのような状態になっているのかわからないまま訪問することが多いので、診療器材の準備がとても重要なポイントになります。

今回の訪問診療でも、入れ歯の破損状況を想像し、必要と思われる材料・器材を準備して治療に伺ったため、その日に入れ歯を治すことが出来ました。

地域の皆さんが、安心して治療を受けることができる歯科医療を目指し、これからも地域のお口の健康を守っていきたいと思います。